港湾空港技術研究所:軽石回収技術を応用した海洋漂流ごみ回収
(港湾空港技術研究所 海洋環境制御システム研究領域 藤田勇領域長)
港湾空港技術研究所では、2021年8月の海底火山「福徳岡ノ場」の噴火による漂流軽石の回収技術を応用し、海洋漂流ごみの効率的な回収に取り組んでいます。
従来の細かな漂流ごみ(プラスチックペレットなど)の回収技術が不足していたことを背景に、海上流出油回収技術をベースにした装置を開発しました。
技術の特徴
- 高圧ポンプを用いて海上の漂流物を吸引するエジェクタ式装置を試作。
- ポンプ口径は約35mmで、耐久性があれば港湾等で通年運用も可能。
- 電源は海岸設置時にエンジンポンプや発電機でも対応可能。
実施の背景と目的
- 福徳岡ノ場噴火に伴う軽石漂流で船舶航行や離島航路に影響。
- 漂流ごみ回収の効率化と、マイクロプラスチック発生源となる大型ごみの回収が目的。
実施方法
- 港湾空港技術研究所の再現水槽で実験モデルを用いた検証。
- 海岸での設置や運用も想定可能で、専門技術がなくても短時間で装置を製作可能。
効果と展望
- 細かい漂流ごみ回収に適用可能で、港湾や沿岸での運用を見込める。
- 現在は実験段階で、マイクロプラスチック回収には制約あり。
- 今後、実地試行や装置の大型化による回収能力向上が期待される。

