鹿児島大学:AIとウェブカメラで漂着ごみ量を自動把握
(南さつま市 × 鹿児島大学 加古真一郎准教授)
鹿児島大学では、南さつま市の上野山・笠沙海岸を対象に、AI画像解析を用いて海岸漂着ごみを自動的に検出・定量化するシステムを構築しています。
この取組は、海洋プラスチックごみの「可視化と効率的な回収」を目的とした寄付講座「街・海・宇宙からみるプラスチックごみ監視システム研究講座」の一環として行われています。
技術の特徴
- **セマンティック・セグメンテーション(深層学習)**により、画像中のピクセル単位でごみ(人工物・自然物・砂浜など)を識別。
- ウェブカメラを1時間ごとに稼働させ、潮の変化を含む漂着タイミングを正確に把握。
- 撮影範囲を限定することで、ごみ堆積の「時系列変動」を高精度で観測。
- ペットボトルのふた程度のサイズも検出可能(4Kカメラ使用)。
実施の背景と目的
上野山・笠沙海岸は漂着ごみが多く、アクセスが悪いため清掃の効率化が課題でした。
本技術により、ごみが多く漂着するタイミングを把握し、限られた予算・人員で最大の効果を出すことを目指しています。
設置と運用
- カメラは単管パイプ上に設置し、盗難防止ロックやソーラーパネル電源を使用。
- 撮影画像はクラウドに保存し、AIで自動解析。
- 年間維持費は約5万円(通信・クラウド利用料)。
効果と展望
- 清掃活動の効率化と効果検証に貢献。
- 市民の環境学習にも活用可能。
- 将来的には人工衛星・ドローンとの連携や、専門知識がなくても使えるWeb解析システムの公開を目指しています。

